40代女ひとり旅~台湾・台北~2日目その3:九份
前回からの続きです。
今回の台北ひとり旅の目的でもあり
「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせる場所として
日本統治時代に作られた建物も多く残るといわれる九份。
台北からバスで1時間以上離れていますが、
忠孝復興駅の側から出ている金瓜石行きのバスに乗れば
乗り継ぎなしで行けます。
Easyカードがあれば、小銭の心配もすることなく
ストレスフリーで、初めてでも楽に訪れることができました。
賑やかな九份で草餅を食べる
九份のバス停から見える景色
九份はかつて金の鉱山として栄えた山あいにある町で、
屋台が続く通り以外の場所も見晴らしが良いです。
平日の昼下がりとは思えない賑やかさでした。
九份の紹介でよく使われているアングル
屋台がひしめく細い通りを人の流れに任せて歩いていると、
更に人だかりができているお店が目に入ります。
ものすごく人気の草餅屋さん
買ってみました
後で聞いたところによると、ここは
「阿蘭草仔粿」という九份でも老舗のお餅屋さんで
現地の人にもここの大福は人気があるのだそうです。
写真のお餅はほんのりと小豆の甘味を感じる
素朴な味の草餅で、
ようやく少し余裕のできたお腹へ
これはすんなりと美味しくおさまりました。
しかし、ホテルに帰ってから
もう1つ買っておいた別の種類の餅を食べたところ
中にぎっしりと干しエビが入っていました。
「惣菜パン」ならぬ「惣菜大福」とでもいうのでしょうか。
決して不味くはないのですが、
優しい甘さの大福を予想して食べると
心の底からびっくりするので
注意が必要です。
道に迷って見つけたもう1つの九份
夜市や永康街と同様、
九份もわくわく屋台が目白押しです。
わくわくするお茶屋さん
わくわくスイーツ
「八仙果」のお店。ドライフルーツかと思い試食したら攻撃的な龍角散の味がしました
興味本位で買った黒糖茶と仙草ゼリー入りタピオカミルク。
美味しかったけどお腹タプタプになりましたね
目抜き通りを外れると、急に人が少なくなります
夢中になって買い物したり、写真を撮ったりしているうちに
気がつくと軽く道を外れてしまったようで
ふと見渡すと、そこには本来忘れられているはずだった
古い鉱山町のひっそりとした景観が姿を現していました。
石造りの苔むした家屋
古い「禅」の看板と鮮やかなピンクのゴミ袋との対比に見入ってしまう
右奥に見えるのが屋台街エリア。遠くまで来てしまってます
山際に伸びる、別世界へと誘われそうな階段
階段を登った先に佇んでいた小ぶりな廃屋
「お前何しとんや」といった顔で見ている猫
これも後で知ったことですが、九份の近くには
「十三層遺跡」と呼ばれる立入禁止の遺跡があるそうで
軍艦島のような景観が廃墟マニアの方に人気なんだとか。
私も廃墟好きとまではいきませんが、九份メイン通りの喧騒よりも
こちらの静かな雰囲気の方が、ずっと強く心に残りました。
このまま日没まで過ごして、
ライトアップされた九份を観てみたい気持ちもありつつ
帰りの混雑が凄いとも聞いていたため、
元来た道を引き返し、台北行きのバスに乗ることに。
さすがに疲れを感じますが、台湾の夜はまだ終わりません。
カメラの入った重いリュックを背負い直し、
台北でもっとも有名な夜市、志林夜市を見に行くことにしました。
2日目その4へ続きます