40代女ひとり旅~台湾・台北~最終日:中正記念堂

前回からの続きです。

 

Chairman Hotelの朝食ブッフェは朝7時からですが

この日は6時前にホテルを出ました。

早朝に太極拳をやっている人で賑わうという

中正記念堂へ行きたかったのです。

 

中正記念堂で太極拳を見る

中正記念堂駅は、台北駅からおなじみの

地下鉄淡水信義線で2駅のところにある

蒋介石を称えるために建てられた記念施設。

龍山寺とはまた違う、広大で清廉な空気に溢れていました。

 

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やってるやってる

 

遅れてきた人が途中から加わったりもしていたので

希望すれば、一緒に踊ったりとかもできそうです。

 

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カラフルで白い自由広場と対照的な国家音楽庁。こちらも大きいです

 

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音楽庁の前で1人悠々と踊るおじいちゃま。記念堂では有名な方みたいです

 

あの感覚再び

広い記念堂の階段に腰掛けて、

初日に買った鉄観音ミルクティーとクリームパンを食べながら

太極拳をゆったりと眺めていると、

突然それはやってきました。

 

バンコクのチャオプラヤエキスプレスで味わった、

すべての時が止まるようなあの感覚です。

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 色々な観光地へ行き、珍しいものを食べたり

人の優しさに触れたりするのも楽しいですが

もしかしたら、私はこんな風に

穏やかな空気の中で、自分自身が霧のようにかき消えて

なくなってしまうような、

そんな安らかな孤独を感じたくて

旅に出るのかもしれないと

スナフキンのようにぼんやりと考えていました。

 

1時間ほどもそうして座り込んでいたでしょうか。

次第に日が差し始めてきたので、ゆっくりと立ち上がり

散らばった自分を拾い集めるようにして、記念堂を後にしました。

 

買い物めぐりと永康街再訪

ホテルに戻って荷物をまとめ、

フロントでラゲージを預かってもらってから

お土産を買いに、台北駅隣の善導寺駅にある

PXマートへ行きました。

パイナップルケーキやビール、インスタントラーメンなどは

お土産店やコンビニで買うより、地元のスーパーが安いのでおすすめです。

 

重いビニール袋をぶら下げて、最後にもう1度永康街へ。

試食ができるお土産屋さんで花生酥(キャラメルのようなピーナツ菓子)と

黒落花生、柚子のドライフルーツを買い、

どうしても食べたかったマンゴーのかき氷をいただきます。

永康街では「アイスモンスター」や「思慕昔」が有名ですが、

あえてローカルな雰囲気の「芒果皇帝(マンゴーキング)」をチョイスしました。

 

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こちらは小サイズ。日本円でおよそ600円ほどと、台湾価格にしては少しお高めです

 

台北バンコクの両方でマンゴーを食べましたが、

どちらも同じくらい美味しいです。

敢えて競わせるなら、

値段が安いぶんバンコクに軍配が上がるかもしれません。

 

空港急行で乗り過ごす

この後、ホテルに戻ってお土産をラゲージに詰め込み

周辺のお店や台北駅ナカを再度ぶらぶらして、

空港行きの急行列車に乗り込みました。

(このときに見つけた美味しいものの話は、また後日書きたいと思います)

 

空港行きの列車は行きと違い、

縦方向のシート席でゆったりと座れます。

前日のハードスケジュールと早起きのせいもあったのか

終点にあるターミナルの1つ手前で降りるべきところを

私はうっかり寝込んで、乗り過ごしてしまいました。

 

気さくな台湾人Part3

女性の駅員さんに起こされて目が覚め、

窓の外を見ると終点駅の文字が。

慌てた私は路線図を引っ張り出し、必死で

「私はこの1つ前の駅に行きたい。どうしたらよいですか」

と訪ねたところ、駅員さんは我がことのようにびっくりされて

私よりもずっと小柄なのに、

「ついて来て」という身ぶりをした後、私のラゲージを掴み

200mほどもある反対方向の受付まで、

ゴロゴロと引っ張って運んでくれたのです。

 

受付に着くと、窓口にいた綺麗めの若いお姉さんに

早口の中国語で事情を説明すると

お姉さんもハッとした表情になり、

わざわざ窓口から出てきてくれて

私に案内図を見せながら

「このエレベーターに乗って、この乗り場から出る列車に乗ってください」

と、ボールペンを使って丁寧に説明してくれました。

 

幸い時間に余裕を持っていたので、飛行機には無事に間に合いましたが

乗り過ごしたことよりも、駅員さんと受付嬢の優しさに

じんわりと泣きそうになりました。

 

おわりに

2泊3日の短い滞在だった台北

ここまで書いても、まだ書ききれていないエピソードがあるほど

人が優しく暖かい街でした。

40代で子どもの手も離れ

ひとり旅でもしてみようかな、と考えている

旅行慣れしていない女性でも

台北ならきっと楽しめると思います。

 

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台湾で買ったおみやげ達

 

また後日、気が向いたらこぼれ話をアップする予定です。

 

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